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第五回 「自然栽培」

【自然栽培】
自然栽培という言葉を聞いたことがありますか? 無肥料栽培、無施肥栽培、無投入栽培など呼び方はさまざまで、 農薬はもちろん化学・有機を問わず一切の肥料を施さない栽培法をいいます (放任栽培ではなく、いわゆる自然農とも違います)。 肥料や農薬を使わなければ作物は育たないというのは人間の勝手な固定観念です。 現行農法における多くの問題点を解決する自然栽培は、 近い将来、永続可能で普遍的な農法であることが証明されることでしょう。。


【自然栽培の普遍性】
農薬・化学肥料の害についてはここでは論外として、有機肥料の現状について説明します。 現在最も多用されている有機肥料は牛糞です。 牛の多くは輸入トウモロコシなど高カロリーのエサを食べており、 トウモロコシは遺伝子組み換えされたものが多く、 ポストハーベスト農薬にもさらされています。 さらに抗生物質なども投与されている現状において、 牛糞肥料には問題がないのでしょうか?

また、油粕など植物由来の肥料の多くは、中国などからの輸入に頼っており、 「永続可能」とはとてもいえません。

そして、有機肥料は窒素などの含有量にバラつきが多く、 畑にまかれる量も多すぎるのが現状です。 硝酸性窒素の地下水汚染という深刻な問題の原因です。

有機JAS法が施行され、有機は国の認証を得ましたが、 遺伝子組み換え、ポストハーベスト、抗生物質、 ホルモン剤、産業廃棄物、窒素過多、地下水汚染、 人的影響など多くの問題を直接間接的に抱え、 環境、健康、エネルギー問題と多くの観点から見ても行き詰まりが容易予測されます。br />
栽培現場に於いても、虫や病気等の問題は深刻です。 実は肥料が原因であると気づいている方も多く、それらの全てを解決するのが自然栽培です。



【自然栽培の理念・原理】
自然栽培は「自然」と人為的な「栽培」という言葉がつながった、 一見すると矛盾した呼び名です。 肥料をやらずに作物を育てると簡単にいいますが、そう簡単ではありません。 残存肥料が肥毒(肥料毒)となり、一番の問題となります。

◎自然栽培の理念
「自然尊重」人であっても自然(地球)の一部にすぎないという根本を認識すること
「自然規範」人を規範とするのではなく、自然を規範とすること
「自然順応」今までの固定観念からの解放。過去の清算 事象に対し甘受すること
この三つの要素の調和によって作物が育ちます。
太陽と月のエネルギーは不断にあります。 土のエネルギーのみに人間が関与できます。 易学的に言えば、陰陽と調和の三位一体です。

◎自然栽培の技術
技術は、理念や原理に基づき自然を観察するところから始まります。 実際の現場では、思うようにいかないことがいろいろと起こります。 しかし、そこで何を見、何を考え、なにを会得していくかがとても大切で、 結局、携わる人自身が自然に近づいていくことが根本なのです。 大自然の一部になりきれる人―それが自然栽培の真髄です。
そして自然栽培で作られた野菜は、 それまで食べていた野菜とは比較にならないほど美味です。


【自然な生き方】
自然栽培は、前述の「理念」「原理」「技術」の3つの要素から成り立っていますが、 実はこの理念や原理は、農業に携わっていない人々の生活にも通じています。 この理念や原理に適うことが、健康や幸福につながると断言いたします。

あなたは、自然を尊重し規範とし順応していますか? 前述の「自然栽培」を「人生」に置き換えて読んでください。 そして考え、会得してください。
明るく、楽しく、元気に、おめでたく、 そしてすべてを甘受しながら真剣に過ごすことが、幸福や健康につながっていくのです。

自然栽培のおいしい野菜や米から生命力をいただき、健康になり、 自然や社会の調和がとれていくことは、まさに素晴らしい自然界の原理だと思います。


文責:サン・スマイル 松浦智紀