サン・スマイル=無肥料自然栽培

肉食過多の生活と肥料多投入のつながり

 もともと肉や乳製品を中心にする食文化を持たない日本(日本人は穀食・粒食文化)などの国や地域の人が、 もし現在の肉食中心の食生活を改めれば、現在の農産物の生産量で全世界の人口を賄えます。なぜならたった 1kg の牛肉を得るために、その8 倍に相当する約8kgものトウモロコシをエサとして要するからです。
 世界にはそのトウモロコシを主食としている国もあります。また1993 年から、日本はスーダンの主食である グレーンソルダム(たかきび)を、牛のエサ(飼料)用に輸入し始めました。貧しい国々の食糧を金(円)の 力で奪い取っているのです。
 ほとんどの日本人は、このような背景や現実については何も知らない(知らされない、知ろうとしない?)ま ま肉を食べています。そして彼の地においては人々が今日の食べ物にも事欠き、5 秒に1 人が餓死しているとい う事実や、環境破壊、森林破壊の余波で苦しんでいるといった現実があります。知らなかったというだけでは すまされない深刻な問題ではないでしょうか。

 また、食肉となる牛・豚・鶏などは、生き物であるからには必ず糞尿をします。先にも述べたとおり、この糞尿が尋常な量ではありません。
 わが国では産業廃棄物の第2 位(重量ベース)が動物の糞尿で、平成15 年にはその量が約8 千9 百万トンに も達しています(ちなみに第1位は汚泥、第3位は建築廃材)。米の国内生産量が年間約8百万トンですから、 実にその10 倍以上の家畜糞尿が年々産出されているというわけです(ちなみに生ごみは2 千万トン)
 これらをどう処理するかは非常に大きな問題となっており、現状ではJAが国の補助金を受けて方々に堆肥 センターを作り、農家へ売るなどしています。さらには、畜産農家が糞尿の処理にかかるコストを浮かせる目 的で生のままで園芸農家などに譲り、譲られた方もそのまま畑に投入する等・・・実際にこのようなデタラメ がまかり通っているのです。無知であるがゆえの恐ろしさといえるでしょう。
 廃棄物の第1 位である汚泥も、同じく有機肥料に姿を変え「リサイクル」の名のもとにエコロジカルなイメ ージで販売、施用されています。1反(300 坪)当たり1〜2 トン以上、多いところでは20 トン近くを畑に入 れる生産者もいます。
 私たちが肉を食べることにより、経済力や政治力で第三世界(途上国)の主食(大豆、トウモロコシ等)を 家畜のエサとして輸入し、大量の産業廃棄物(糞尿)を出して、処理に困ったからといって畑や田んぼに運び 込む・・・といった安易な流れができあがっているのです。

 このように、肉食中心の食生活を続けることは、肉の背景にある動物性肥料の問題につながっています。た くさんの堆肥が産出され、(ときには未熟なまま)消費されれば、それだけ畑や土が汚れ荒廃していくのです。ですから、肉をたくさん食べながら無肥料自然栽培について語るのは矛盾しているような気もします。

 肉食過多による直腸ガンほか生活習慣病との因果関係も解明されつつある現在、肉類の消費量を減らせばよ り健康的に生きることができるでしょう。そこで、次のような提案をしたいと思います。

  • 肉や乳製品など動物性食品の消費を極力少なくする
  • 牛などに与える飼料が減り、第三世界の主食である穀物は人が食糧として食べられる!
    ↓(遺伝子組み換え農産物の問題も解決!)
  • 牛などの生産量が減れば、穀物が余剰となるため耕地は縮小され、耕地への肥料投入量が減る!
  • 日本では産業廃棄物量の第2 位を占める動物糞尿の問題も解決!
    ↓(水質の保全につながる)
  • 硝酸の問題も解決!
  • アメリカ依存の輸入過多も改善できる!(自給率が上がる!)
  • 世界中みんな元気に!元気になれば、きっと戦争も無くなる!みんな笑顔になる!



 情報社会といわれながら真の情報を知る術のないこの日本では、腹水がたまり飢餓に苦しむ飢えた第三諸国 の子どもの映像をテレビで見ても、実は自分を含めた日本人がその原因に大きく荷担していることに気づくこ とができません。
 単純計算で200gの肉を食べれば1.6 圓旅鯤を消費していることになるのですから、世界じゅうで5 秒に1 人が餓死している事実も、私たちが肉食を減らしていくことで解決の糸口になり得るのです。

 肉食過多は、私たち自身の健康にも、地球の環境にも、第三世界の人達にも悪影響を及ぼすものです!肉食を少しずつ減らしていきましょう。そうすれば、心も体ももっと元気になるはずです!