サン・スマイル=無肥料自然栽培

土壌中のミネラル欠乏については?

土から養分を奪取したままでいいのか?連作によるミネラルの欠乏を補充する必要は?

 土中には今後百年から数万年分近くの栄養素が存在していることがわかっています。とりわけリン酸などは、2万年分以上の量があるのです。
 また、リン酸13,000 年分、カリ4,500 年分が土壌中に存在しているというリンゴ園らの報告もあります。 ただ、これらの栄養素は必ずしも有効態(植物が吸収できる状態)にはなってはいないため、一般的な土壌分析では欠乏症を指摘されてしまいます。
 しかしながらたいへん興味深いことに、数十年前に行われた土壌分析と昨今の土壌分析での数値はほぼ同じなのです。このことから、土は肥料を与えられなくても、植物の実りに必要な 栄養素のストックを常に充分に持っており、何らかの働きによって、それらを必要な分だけ利用可能な状態に変換しているという仮説を立てることができそうです。
 これには以下の要素が関わっていると推察されますが、まだ解明には至っていません。

  • 根酸の作用
  • 微生物の共生相互作用
  • 雨等による脱窒
  • 小動物の力
  • 風化や草(雑草等)との関わり


無肥料自然栽培家 明石農園

 植物は、糖質やクエン酸(クエン酸はリン酸塩を溶かす)、各種アミノ酸、ビオチン(VB7)、アルカロイド、酵素、植物ホルモンなどの根酸を自らの根より分泌し、微生物と養分を供給し合い、土壌環境を整えながら共生していることがわかっています。つまり、植物の生育の良し悪しは、根の量や性質にも比例すると考えられます。さらには、根の呼吸物質としての二酸化炭素が炭酸となり、鉱物を溶かします。ただ、ここで肥料を与えすぎると、かなりの量の根が損なわれ、強靭さを失ってしまうのです。

私たち人間の場合も、病気治療や健康維持のためにサプリメントなどを多量に摂り続けていると、自力で養分を吸 収したり作り出したり免疫力を高めたりする力が弱まり、本来備わっていたはずの免疫力や自然治癒力、体力が衰え ていきます。同様に、作物も外から肥料を得ることによって、自身の持つ働きを損ねてしまうのではないでしょうか。