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化学肥料、有機質肥料、微量要素、農薬を使用しません。
※放任栽培ではありません
(自然栽培・自然農法・無施肥栽培・無施肥無農薬・無肥料栽培・無投入栽培などの言葉があります)
人間社会を考えた時、「永続可能 Sustainable」とはと考え、行き着くところはこの「無肥料自然栽培」であると確信します。

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要旨:無肥料自然栽培とは 
化学・有機を問わず一切の肥料を施すことなく
もちろん、化学農薬にも頼らずに
ただ大自然の調和から作物を生み出す栽培法です

地球上のあらゆる環境条件において、木々や草花たちは
人為的な栄養供給を受けずとも立派に生長しています

この大いなる自然の姿に倣い
それぞれの作物に最も適した環境を農地のなかに再現することで
農薬も肥料も要することなく、豊かな収穫が得られるのです

数千年にわたる先人たちの智恵のもと、人と植物とが融合し
種を受け継ぐことによって生まれた農産物は
自然の恵みを一身に受け、生命力に溢れており
そのおいしさは、口にした人に驚きと喜びをもたらします
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昭和40年代後半、有吉佐和子の「複合汚染」、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」などが出版され、有機栽培や農薬を使用しない栽培の実践者が増え始めました。当時はそのような農家は地域から排除されたり村八分になるなど、多くの差別や迫害を受けてきたという話をよく聞きます。

現在では、このような栽培法も世界的にすっかり市民権を得て、有機 JAS 法の制定や有機農業推進法制定など、「自然食」という言葉も近年一般化してきたように感じます 。しかし、このような時代に至るまでの先達の方々の苦労は、とても一言しにして語ることはできないことです。本当に感謝の心でいっぱいです。

 しかしながら、慣行栽培は論外とて、一部では有機栽培による弊害も指摘されています。ここでは、その内容も含めご紹介したいと思います。  (「有機」という言葉には理念的に 「人と人との有機的なつながり」 という意味なども含まれているのですが、その意味においてはここでは述べません、あくまで一般的な有機栽培含む多投入の栽培についてです。)

 
有機肥料をやりすぎてはいけない!?
 
1.動物性の肥料(動物性堆肥)

 有機肥料で多く使われているのは牛フンです。ほとんどの牛のエサは、ポストハーベスト農薬に汚染されていたり、遺伝子組換え穀物や、抗生物質、ホルモン剤を使用された輸入品です。そしてフンをします。こうしたフンからできた堆肥を使う農産物は、はたして安全といえるのでしょうか。また、そのような肥料や堆肥を使用し続けることが、地球や大地を保全することにつながるのでしょうか。

 
     
2.チッ素過多  
  肥料をやりすぎると、植物の中でチッソ分が未消化の状態になってしまします。チッソ(窒素・ N )は、アミノ酸の原料です。そしてアミノ酸はタンパク質の原料になりますが、チッソ吸収が多すぎると、光合成が間に合わず、アマイド(未消化のアミノ酸)の生成につながるといわれています。未消化のチッソ分は亜硝酸ナトリウム(発色剤として使われる食品添加物と同じ物質)に変化し、人体内二級アミンと反応するとニトロソアミンという超発がん性物質を産生する恐れがあります。(放牧地の牛を観察していると、糞尿をした後に生育した窒素過多の青草は食べません。本能で避けていると考えられます)この点から言うと、肥料のやり過ぎは永続可能とはいえません。  
     
3.地下水汚染ほか  
 また、肥料のやりすぎは、チッソ(硝酸態窒素)による地下水汚染の問題もあります。業界新聞では10年以上前から、この問題を「ストップ地下水汚染!」とトップ記事で取り上げております。 すでに基準値を超えてしまった地下水が飲料用に適さなくなっている地域は数多くありますが、改善には長い年月が必要で、社会問題としてクローズアップされてもすぐに改善できません。
 さらには塩類集積などの問題も加わり、世界中いたるところで疲弊した土地が荒野になりつつあります。そして、世界の現状そのままの道を、私たちの住む日本も歩んでいます!
 
   
4.植物性有機肥料の多くは輸入  
 植物性の肥料(油粕など)の多くは中国等海外から輸入されています。肥料(エネルギー)を輸入し、輸送にエネルギーを使用し二酸化炭素( CO2 )を大量に排出しなければ有機肥料を使うことが出来ことは、永続可能な農法とは言えません。
 また、仮に日本中の農家がさらに有機肥料を使用することになれば、堆肥を作るために土手などから集めている草も取り合いとなってしまい、まったく足りなくなることでしょう。
以上のことから考えても、大量に有機肥料を施用する栽培は、環境や人に負担を強いる永続不可能な農法といえると思います。

 
 このことに気が付き、有機物等の投入を極力抑えた農業を始めている農家も増えています。その結果、病気や虫の害が少なくなり、栽培しやすくなったということはよく聞くところです。肥料をたくさん入れると病虫害が増えるというのは、意外に思われるかもしれません。
 しかし、病虫害が少ないということは作物自体が元気な証拠で、より本来の姿に近づいているということではないかと思います(詳しくは後述)。そして、最終的には肥料をやらずに無肥料(自然栽培、無投入、無施肥などとも呼ばれる)栽培することが十分に可能であるのならば、無肥料栽培が広がることは自然の流れであるといえるでしょう。

秋場さんご夫妻
無肥料栽培家の秋場さんご夫妻
 
 では日本国内の一般の慣行栽培はどうかといいますと、世界中で生産される農薬の 55 %(金額ベース)を使用していることからして、もはやマスコミが言うような「中国産が危ない」などというレベルの問題ではありません。また、農薬だけではなく、化学肥料の使用も農作物を急速に弱めてしまうことがわかっており、大きな問題であると思われます。  
   
感動!肥料をやらなくても作物は立派に育つ!  
   
1.無肥料栽培の技術  
 一日たりともずらすことが出来ない時期を見た作業、耕起の方法、育苗や定植の技術、草取り、自家採種その地域に適した品種の選定、自家採種、剪定技術、それぞれの作物に適した環境作りなど、無肥料栽培にもたくさんの知恵と技術があります。そのベースとなっているのは、「自然尊重」「自然規範」「自然順応」を基軸とした自然の観察であり自然に対する畏敬の念とともに地域、作物、気候などにより判断されます。
  「畑にはどんな草(雑草)が生えていますか?」「昨年とどのような変化がありますか?」という質問にしても、しっかりと答えられる方が少ないのは悲しいことで、細かい観察も必要なのです。現代農業では除草剤を一般的に使用しますから、そんなに観察は必要ないので、きまった栽培歴に沿って種を選び作付し農薬をまき、肥料をまき・・畑が工場になっている現状に観察眼が失われていったように思います。それは生産者が悪いということだけではありません。
 
   
2.森の木々たち、野生動物に学べ  
 森の木々たちは肥料を全く与えてられません。落ち葉があるではないか?といわれるかもしれませんが、街路樹はどうでしょう。庭木の場合はどうですか。きれいに掃除されて、落ち葉のような有機物さえも与えられませんが、立派に育ちます。
 キリンやシマウマは草食動物で、草しか食べません。常識から言えば極度の栄養失調にあるはずですが、とても大きな体をつくりあげますし、野生の場合はほとんど病気もありません。人には、栄養学の名の元に、さまざまな栄養素が必要であるとされています。たんぱく質が足りない、ビタミンが足りない、塩分が多すぎる・・・など、テレビでも新聞でも雑誌でも、 毎日のように取り上げられています。

無肥料栽培家 関野さん
 
 人間は本来草食(穀食)です。それなのにたくさんの肉を食べ、必要以上のたんぱく質や砂糖をとり、今では『一億半病人』といわれるほど病気が蔓延しています。少なくとも昭和 35 年前の日本人の食は、日本人本来の食に近かったのです。ですから当然、病気も少なかった。(平均寿命の誤認にもつながっている新生児の死亡率は除きます)
 食は本来、「人」を「良」くするものであるはずなのに(食の字を分解すると「人」と「良」という字になります)、「食」が原因で病気になってしまうとは、なんとも皮肉なことです。

 大地は、雨は、空気は、太陽は、無限に養分を与えてくれます。それを植物自らが必要に応じて取り入れ、成長していく。これが本来の姿でその「力」を軽視しすぎているように感じます。
 現代科学の力をもってしても、無肥料で作物が栽培できることは証明できません。しかしその傍らで、無肥料で立派に作物が育ち、豊かに実っている事実が確かにあるのです。
 
   
 肥料を畑に入れると収量が増えることを人が知って以来、肥料をやらずに作物を育てるという観念はしだいになくなっていきました。
 化学肥料も同様です。第一次世界大戦中、ドイツが空気中の窒素を固定する技術を生み出し、ダイナマイトを作りました。そして同じ技術を使って化学肥料(硫安:硫酸アンモニウム)を作ることも可能になりました。その以前から、日本でも厩肥(人糞尿)を畑に入れていたという記録があります。しかし、前述したとおり、そのような肥料による作物を他の動物は食べません。(虫は好んで食べます。あたかも、私たちに「食べてはいけないよ、代わりに食べてあげるからね」と言わんばかりに)

無肥料栽培家 木村秋則氏
 
   
土壌中のミネラル欠乏については?  
   
 土から養分を奪取したままでいいの?連作によるミネラルの欠乏を補充する必要は?
 太陽の光(光エネルギー)、天地の恵みは不断で、無限に降りそそぎ、地球の地殻も常に循環変動しています。宇宙大自然は無限です。コレだけでもじゅうぶん答えになりそうですが・・・

 私は農学部の学生だった頃、土壌分析もしていました。その時にわかったことなのですが、土中には、なんと今後100年分近くの栄養素が入っているのです。(過去のデータでも同様でした)
 (私の卒論は、簡単に言うと「稲作における無肥料栽培、有機栽培、慣行栽培の比較」でした)
 そうはいっても、これらの栄養素は、必ずしも植物が吸収できる状態にはなっておりません。 (ですので一般的な分析をしても、欠乏症を指摘されます。)
 そして興味深いことに、数十年前に行われた土壌分析においても同様のデータが示されているのです。つまり、肥料も何も与えられなくても、土は植物の穣りに必要な栄養素のストックをじゅうぶんに持っており、何らかの働きによって、それらを少しずつ利用可能なかたちに変換していることが推測されます。
 
 その働きが何によるものなのか・・・小動物の力を借りて?風化や野草の働きが関与している?人の土や植物へ対する愛情、想いなどが作用しているのかもしれません。そうした考えを裏付ける文献等も多くあります( *1 )が、本当のところはまだよく解明されていないようです。
 ただ、植物が根から有機酸(根酸)を分泌し、微生物と養分を供給し合い、土壌環境を整えながら共生していることはわかっています。つまり、植物の成育の良し悪しは、根の性質に比例すると考えられます。

無肥料栽培家 秋場さん
 
 しかし、ここで肥料を与えすぎると、根の強靭さは却って損なわれてしまうのです。私たち人間の場合も疲れたから、鉄分が足りないからといってサプリメントなどを摂り続けると、自力で養分を吸収したり作り出したりする必要がなくなるため、身体は本来の力を失い、免疫力や自然治癒力、体力が衰えていきます。同様に、作物も外から肥料を得ることによって、自身の持つ働きを損ねてしまうわけです。

 繰り返しになりますが、森の木々や野草(雑草)は、栄養を与えられなくてもシッカリと生きています。根元の落ち葉をキレイに掃除されてしまった庭木であっても、肥料なしでちゃんと成長します。それはいったいなぜなのか・・・その理由は、まだまだ未知の X (エックス)です。
 

*1 『植物の神秘生活』『水からの伝言』『雲消し遊び』など
 
   
作物の微量要素、ミネラル欠乏は?  
   
 無肥料栽培の場合、微量要素も人為的に施しません。それでも作物は微量要素欠乏の状態を呈さないのです。逆に施肥中心になると、ミネラル分を施肥しても、ミネラル欠乏が出てきてしまうのはよく知られているところです。これも現代科学では理解不可能な部分です。
 しかし、まず大自然を見ると、キリンやゾウなどの草食動物は明らかなたんぱく質不足であるはずなのに、現代栄養学から考えれば「偏った食生活」であるにも関わらず、巨大で頑強な体を作り上げています。
 ほかにも、よく例に挙げられる鶏卵の実験があります。カルシウム分欠乏状態のエサを与え続けても、鶏はしっかりと卵を産みます。タマゴの殻は炭酸カルシウムですので、栄養学上では多量のカルシウムを必要とするはずですが、この場合、鶏はどこからカルシウムを調達しているのかは、不明なままです。(しかし、これらの不思議についても、千島学説やルイ・ケルブラン説を用いれば説明できます)
 
 結論として、食物の役割とは、私達人間の持っている生命を維持する「生命力」を養うのが第一、そして第二には空腹を満たし、栄養を補給するという二つに分けられるのではないかと思います。
 「生命力」を養う要素としては、鮮度、抗酸化力、スーパーオキサイド・ジムスターゼ(活性酸素除去能力:ビタミン類など)のようなもの。しかしなによりも、生産者や流通者、料理する人、食べる人など、その食物に関わるすべての人の想いひとつでも変わってくると思うのです。「事実」としてイヤイヤ作った料理と、食べる人のことを思いやって楽しく作った料理とでは、明らかに味が違ってきます。そこに答えが隠されているような気がします!
無肥料大豆の納豆
無肥料大豆で納豆を作る
 
   
無肥料栽培の農家さん  
   
 日本には現在 約 100 件の無肥料栽培農家がいるといわれており、その数は急速に増えてきています。
 当店でお付き合いしているだけでも、北海道の秋場和弥さん、伊藤秀行さん、折笠健さん、佐藤健一さん、青森の木村秋則さん、宮城の佐藤さん、千葉の高橋さん、岐阜の与嶋靖智さん、京都の小野とし子さん、埼玉の関野幸生さん、佐賀の野中一子さんなどなど
 この他にも、うまくいっている方、失敗してしまわれた方、課題を見つけながらチャレンジを続けておられる方など、状況はさまざまですが、それぞれの地域で好成績を出している方が数多くいらっしゃいます。
 
   
できた農産物は・・・  
   
 無肥料栽培でできた農産物の味は、有機肥料によるものほど濃厚ではなく、ほのかな甘み、そしてすっきりとした気持ちのよい後味が特徴です。すんなりと体に同化するという感覚の農産物です。今までおいしい野菜の条件とされていたものとは少し違います。 一般の畑では、捨てられた野菜の残渣が腐敗して、周囲に悪臭を放っているのをよく見かけます。しかし、よく考えてみるとこれはおかしな光景ではないでしょうか。雑草は腐りません(C/N比が高いということもあるでしょうが、他にも理由はありそうです)。自然に出来たものは腐りにくいのです。 伊藤さん
無肥料栽培家 伊藤さん
 
無肥料栽培の畑では、例えば形が悪かったりして出荷できない大根を抜いて放置しておくと、そのまま干からびて日干しになります。考えたらそれが当たり前であるはずなのですが、今はそれが当たり前でなくなっています。(腐るのではなく干からびる又は、発酵する)

 また「腐敗実験」といって、同じ条件下のガラスビンに、スーパー等で買った慣行栽培のキュウリと、無肥料のキュウリをそれぞれ入れて蓋をします。すると、慣行栽培の方は数週間で形もぐちゃぐちゃになり、蓋を開けるとものすごい悪臭を発します。しかし、一方の無肥料栽培キュウリは形が残ったままで、発酵してきます。蓋を開けると、漬物のような芳香が漂うのです。
 
 無肥料栽培では成長過程や作物の性質が慣行栽培のそれとは変わってきます。具体的には、葉物の場合は見た目が若干薄い色になります。これは葉のクチクラ層が厚くなるために色が薄く見えるだけであって、茹でればたいへん鮮やかな色になります。一見薄いので見た目は頼りなく感じられますが、心が癒される自然の色味です。基本的に、土手の草の色より濃いものは、肥料のやりすぎと判断できます(種類にもよるのでもちろん一概には言えませんが)。 黒田さん
無肥料栽培家 黒田さん
 
キュウリにおいて、一般栽培では暑い日中葉がしんなりとなり、日没とともに葉がピン!となりま
す。無肥料栽培では逆になります。日中は日をめいいっぱい浴びて、日没後は葉がしんなりなります。植物は日没後 光合成から呼吸に生理がかわるので単純に考えても日中光をめいいっぱい浴びる事は適っている事なのですが・・・
 
   
これからどうする?どうなる?  
   
 多くの無肥料栽培実践者は確固たる信念と喜びで継続されています。そして、そうした努力の甲斐もあって、無肥料栽培への理解は昨今、大きく広がり始めています。生産の現場、また我々のいる消費の現場からも、急速に関心が高まりつつあるのを感じます。
 私は、有機栽培が世に認知されるまでにかかった約30年の期間に比して、無肥料栽培はより短い期間で広まっていくのではないかと考えています。なぜなら、肥料を多用する農業は環境にも人にもあまりに多くの負荷となるため、近いうちに必ず行き詰って出口を模索することになるはずで、その出口こそが無肥料栽培であると確信しているからです。
 自由貿易協定WTOのFTAやEPAの問題、離農者、高齢化問題、耕作放棄地、株式会社化、内外価格差、環境問題、食育の問題など、現代の農業も多くの問題を抱えていますがこの無肥料栽培はその様な問題も包含していると考えられます。
 また食べる側の立場としても、特に動物性肥料を使用した農産物は食べられない方が多くいらっしゃる現実、無肥料栽培ならアレルギーがでないという現実を見たときにも同じことが言えます。
 
   
肉食過多の生活と多投入農薬のつながり  
   
 もともと肉や乳製品を食する文化を持たない日本(日本人は穀食・粒食文化)を含めた国や地域の人が肉食中心の食生活を改めた場合、現在の農産物の生産量で、全世界の人口を賄えるという計算があります。1kgの牛肉を得るためには、8倍にあたる約8kgのトウモロコシをエサとして要するからです。  
 世界にはトウモロコシを主食としている国もあります。また、1993年から、日本はスーダンの主食であるグレーンソルダムという穀物を、牛のエサ(飼料)用に輸入し始めました。貧しい国々の食糧を、お金(円)の力で奪い取っているとも言えるでしょう。ほとんどの日本人は、このような背景については何も知らない(知らされない、知ろうとしない?)まま、肉を食べています。そして彼の地においては人々が今日の食べ物にも事欠き、 4 秒に一人が餓死しているという事実。飢えに、環境破壊、森林破壊で苦しんでいるといった現状があります。


無肥料栽培家 折笠さん
 
 また、肉となる牛・豚・鶏などは生き物ですから、必ず糞尿をします。この糞尿が尋常な量ではないのをご存知でしょうか。
 わが国で、産業廃棄物の第2位(重量ベース)が動物の糞尿で、平成15年にはその量約8千9百万トンにも達しています(ちなみに第1位は汚泥、第3位は建築廃材)。お米の国内生産量が年間約800万トンですから、なんと実にその10倍以上の家畜糞尿が、毎年産出されているというわけです。(ちなみに年間の生ごみは2000万トン!)これらをどう処理するかは非常に大きな問題で、JAが国の補助金を受けて方々に堆肥センターを作り、農家へ売るなどしているのが現状です。30坪当たり1トン〜2トン以上多い人は10トン近く畑に入れる生産者もいるくらいです。

 私たちが肉を食べているその裏では、日本の財力、政治力で第三世界(途上国)の主食となる穀物を(大豆、トウモロコシ等)をエサとして輸入したり、大量の産業廃棄物(糞尿)が出て、処理に困るから畑に、田んぼに入れちゃえ!などという安易な流れができている。さらには、畜産農家が糞尿の処理にかかるコストを浮かせようと、生のままで園芸農家などに譲り、譲られたほうもそのまま畑に入れてしまったり・・・こんなデタラメなことさえまかり通っているのです。これなどは、無知ゆえの恐ろしさといえるでしょう。(畜産糞尿処理に関しては法律が制定されましたが)
 知らない事、知ろうとしないことは罪だといわれる所以です。
 このように、肉食を続けることは、肉の背景にある動物性肥料の問題につながっています。たくさんの堆肥が産出され、(ときには未熟なまま)消費されれば、それだけ畑が、土が、地球が汚れていくので
す。ですから、肉を沢山食べながら無肥料栽培について語るのは矛盾しているような気がします。
 また肉類の消費量が減れば体も健康になっていく一端になります(肉食過多による直腸ガンとの因果関係)。

 そこで、次のような提案をしたいと思います。

   1. 肉食乳製品を止める(極力少なくする)
      ↓
   2. 牛などに与える飼料が減り、第三世界の主食穀物は人の食料として食べられる!
     (遺伝子組み換え農産物の問題も解決!)
      ↓
   3. 牛などの生産量が減れば、穀物が余剰となって耕地は縮小、
     また耕地への肥料投入量が減る!
      ↓
   4. 日本では産業廃棄物量の第2位を占める動物糞尿の問題も解決!
     (水質の保全)
      ↓
   5. 硝酸の問題も解決!
      ↓
   6. アメリカ依存の輸入も改善できる!(自給率が上がる!)
      ↓
   7. 世界中のみんなが元気になる!元気になれば、きっと戦争も無くなる!みんな笑顔になれる!
 
   

無肥料 お豆の穣り
 情報社会といわれながら、真の情報が閉ざされているこの日本で、腹水がたまり飢餓に苦しむ飢えた第三諸国の子どもの映像をテレビで見ても、自分を含めた日本人がその原因に大きく荷担していることを知らないということは、とても悲しいです。
 単純に計算して、200gの肉を食べれば1.6sの穀物を消費していることになるのですから、肉食を減らしていくことで世界の飢餓を救うことはじゅうぶん可能なのです。
 肉食過多は、自分の健康にも、地球の環境にも、世界の人達にもよくないのです!肉食を少しずつ減らしていきましょう! そうすれば、心も体ももっと元気なれますよ!
 
     
無肥料栽培についての現時点での結論  
   
 無肥料栽培に限らず、素晴らしい農産物を作っている農家さんは全国にたくさんいらっしゃいます。 皆さんたいへん人格のある方で、自然と「まつりあっている」方ばかりです。栽培する人の心や想いが農産物に多大に影響することを実感させられます。よく、田んぼの最高の肥料は「人の足音」(田を見に行ったり声をかけたりすること)だと言われますが、まさにその通りなのでしょう。
 無肥料栽培をしている方にも、そのような方が多いのです。結論として「心が一番」ということです。どうぞ心のこもった最高に美味しい、違和感なく安心して食べられる農産物を一品でも多く食卓に載せて下さい!! なにより、私自身がこの方の野菜を食べたい!そして、その美味に感動し、皆さんにもこのおいしいしあわせを感じてほしいと願っています。
 無肥料栽培農家の皆さんは、常識を超えたこの農法を確立したいと、日々ご尽力されていることと思います。大自然に対する大きな喜びと、厳格な信念で。

大自然は私たちに何を教えようとしているのか?
永遠の課題なのでしょうか・・。
でも私は知りたい!どうして?なぜ?
全ては現実、現場からスタートします。机上の空論ではありません!

  現状としては、無肥料農産物はとても希少で、全てをそろえることはできません。私たち一人ひとりが求めていくことが普及へとつながり、そのぶん環境が守られていきます。無肥料・無施肥の農産物を買い支えること、そして「おいしいしあわせ」を感じることで、未来の子どもたちからの預かり物であるこの地球を守り、胸を張って手渡せるような環境を伝えましょう。
 生産者、消費者、生活者という枠組みではない皆「当事者」として!

大自然の心で出来た農産物は生命力に溢れ「おいしいしあわせ」が感じられる野菜です!
 
     
無肥料参考HP  http://www.h3.dion.ne.jp/~muhi/  
   
作成・文責 : 無肥料自然栽培農産物・加工品卸
〜おいしいはしあわせ〜
有限会社サン・スマイル 代表取締役 松浦智紀
〒356-0052 埼玉県ふじみ野市苗間1-15-27
電話 049-264-1903 / FAX 049-264-1914
E-mail web@sunsmile.org
 
   
 参考文献
  『自然栽培ひとすじに 無農薬・無肥料の技と心』 木村秋則著 創森社
  『植物の神秘生活』 ピーター・トムプキンズ(著)、クリストファー・バード(著)
                新井昭広(翻訳)  工作舎
  『生物学的元素転換』 ルイ・ケルブラン(著)、高下一徹(翻訳) 朔明社
  『野菜が糖尿病をひきおこす!?』 河野武平(著) 宝島社新書
  『自然農法のイネづくり─生育のすがたと栽培の実際』 片野 学(著) 農文協
  『血液と健康の知恵─医学革命の書』 千鳥喜久男(著) 地湧者
  『水からの伝言』 江本 勝(著) 波動教育者
  ほか

 書籍は店頭でも置いてあります。
 
   
▲UP


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